【恵方巻き】食べる方角・食べ方・巻く具材って?節分の食べ物について

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節分の日には、伝統的な豆まき行事を行い、特別な巻き寿司を楽しむ習慣があります。

しかし、節分で豆をまく理由は何でしょうか?さらに、その年の巻き寿司を食べる際の特定の方角や正しい食べ方について詳しく知っていますか?

また、立春がなぜ節分の翌日に設定されているのかも興味深い点です。

これらの節分に関する習慣や背景について詳しく解説します。

2024年はどっちを向いて恵方巻きを食べたらいい?

2024年の恵方巻きの方角は「東北東」です。この方角は、日本の伝統的な十干(じっかん)というシステムを用いて決定されます。

十干は、十二支と組み合わせて、暦や方角などを表すもので、中国から伝わったものです。2024年は十干が「甲(きのえ)」の年にあたるため、恵方は「東北東」となります。

恵方巻きの習慣には興味深い歴史があります。その起源ははっきりしていませんが、江戸時代の大阪地域の商人たちが幸運を願いながら恵方を向いて巻き寿司を食べる習慣が最初の形態とされています。この習慣は1970年代以降、特にコンビニエンスストアによって全国的に普及しました。

恵方巻きを食べる際の作法としては、その年の恵方(2024年は「東北東」)を向いて食べ、巻き寿司を切らずに一本まるごと食べ、食べている間は話さないことが伝統的です 。

恵方を調べられるアプリを紹介

今年(2024年)の恵方「東北東」を調べるために、スマートフォンやパソコンを活用するのが便利です。スマートフォンからの方角の調べ方は以下の通りです。

Android用

「デジタルコンパス」というアプリを利用できます。このアプリは方角を正確に示し、恵方を簡単に見つけることができます。

iPhone用

「恵方巻きコンパス 2024」というアプリが使えます。このアプリは2024年の恵方「東北東」を正確に指し示す機能があります。

また、パソコンがある場合は、以下のウェブサイトを利用することができます。

ぐるなび 恵方巻きの方角検索

【まとめ】恵方巻き(丸かぶり寿司)を食べる人が急増中?!恵方巻きの正しい食べ方って?
恵方巻き(えほうまき)とは節分にその年の恵方を向いて食べると縁起が良いとされる。七福にちなんで、7つの具で巻くのが基本のようです。恵方巻きの「恵方」の謎、恵方の方角・恵方巻きの正しい食べ方やレシピを独自に調査!

このサイトでは現在位置から恵方を調べることができます。自宅や職場など、パソコンがある場所から簡単に恵方を特定することが可能です。

このように、アプリやウェブサイトを利用することで、簡単に恵方を特定し、恵方巻きを楽しむ準備ができます。

恵方巻きの具は7種?

恵方巻きには七福神にちなんで、7つの具材を入れるのが望ましいとされています。一般的な具材には、シイタケ、キュウリ、でんぶ、だし巻き、えび、かんぴょう、うなぎなどがありますが、具材の選択には柔軟性があります。

恵方巻きは笑いながら食べる?黙って食べる?どっちが正解?

恵方巻きの食べ方に関しては、一般的には以下のルールがありますが、最近では様々な解釈があるようです。

恵方を向いて食べる

恵方巻きはその年の恵方に向かって食べるのが一般的です。

無言で願い事をしながら食べる

願い事をしながら黙って食べることが推奨されています。これは、途中で話すと福が逃げてしまうといわれているためです。

醤油をつけても良い

醤油に関して特に厳格なルールはなく、お好みでつけても良いとされています。

ただし、笑って食べる風習も一部にはあり、「笑う門には福来る」という意味が込められています。また、1本丸かじりせずに数口食べた後に切って食べることも許容されているようです。

恵方巻きは比較的新しい風習であり、時代と共にその解釈や食べ方も変化しているため、堅苦しく考えずに安全に食べるのが良いでしょう。参考にされたい場合は、各ご家庭や地域の習慣に従い、楽しく食べることが大切です。

節分になぜ豆をまくの?

節分の豆まきには、様々な意味と伝統があります。

豆まきの理由

豆まきは邪気を払い、福を家に招き入れるために行われます。鬼は邪気の象徴であり、節分の夜に出現しやすいとされていました。豆(特に大豆)は五穀の一つで、精霊が宿るとされており、魔滅(まめ=魔を滅する)の意味が込められています。また、大豆は音が大きく、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつけて魔を滅ぼす(魔滅=まめ)とされています。

豆まきのやり方

豆まきでは、夜に家の玄関や窓を開け、「鬼は外!」と言いながら豆をまきます。そして、家の中に向かって「福は内!」と言いながら豆をまきます。最後に、自分の年齢より1個多く豆を食べるのが伝統的です。これは自分の年齢の数だけ豆を食べて健康と幸福を祈願し、さらに1個多く食べることで長寿を願う意味があります。

豆の準備方法

豆まきに使用する炒り豆は、大豆を浸水後に乾燥させ、電子レンジ、フライパン、またはオーブンで加熱して作ります。市販の炒り大豆(福豆)を使用することもできます。大豆は栄養が豊富で、食物繊維や良質なたんぱく質を含んでいます。

これらの伝統的な習慣は、家族や地域ごとに微妙な違いがあるかもしれませんが、節分の夜に豆まきをして、新しい一年の健康と幸福を願うというのが基本的な考え方です。

節分に鰯やけんちん汁を食べる理由とは?

節分の際に特定の食べ物を摂る習慣は、地域によって異なり、それぞれに独自の由来や意味があります。

けんちん汁

主に関東地方で食べられる節分の行事食です。寒い季節の行事で体を温める効果があるため、節分に食べられます。けんちん汁は、大根、にんじん、ごぼう、里芋、こんにゃく、豆腐などをごま油で炒めて出汁で煮込み、醤油や塩で味を調えた汁物です。これは、建長寺(けんちょうじ)の精進料理が由来となっており、豚肉を使う豚汁とは異なります。

イワシ

鬼はイワシを焼いた匂いや煙が嫌いだとされ、鬼を追い払うためにイワシの頭を玄関先に飾る習慣がありました。今ではイワシを飾る習慣は少なくなってきているものの、イワシを食べることで体の邪気を払う効果があるとされます。

こんにゃく

「胃のほうき」「砂おろし」とも呼ばれ、体内のお掃除目的で食べられます。食物繊維が豊富なこんにゃくは、大晦日や節分の節目に食べられ始めたものです。

そば

旧暦では節分は大晦日にあたり、大晦日にそばを食べる習慣と同様に節分でもそばを食べる習慣があります。そばは厄を断ち切る、健康祈願、運気向上などの願いが込められています。

これらの食べ物には、邪気を払う、福を呼ぶ、健康を祈るなどの意味が込められており、節分の伝統的な食文化として地域によって広まっています。

立春の次の日が節分のわけ

立春は、二十四節気の一つで、暦上の春の始まりを表します。2023年の立春は2月4日で、節分はその前日である2月3日でした。立春の日付は太陽と地球の位置関係に基づく二十四節気によって決まります。例えば、太陽が黄道を約一年かけて一周する中で、特定の黄道上の位置に太陽が達した時が立春となります。このため、立春の日付は年によって若干変動することがあります。

立春は寒さがピークに達する時期であり、この時期を過ぎると徐々に寒さが和らいでいきます。春一番とは、立春から春分の間に初めて吹く南寄りの強風を指し、冬の終わりと春の訪れを告げます。

立春には縁起物を食べる風習があります。例えば、立春の朝に作られる「朝生菓子」や「立春朝絞り」の日本酒、また「立春大吉餅」や「立春大吉豆腐」などがあります。これらは、一年の幸運と繁栄を願う意味が込められています。

立春が節分の翌日になるのは、節分が「季節の分かれ目」という意味を持ち、昔から冬から春になることを1年の始まりと考え、節分を特別な日として捉えていたためです。立春の日付に応じて節分の日も変わります。

まとめ

お話した通り、節分は季節の変わり目を意味する日で、本来は年に4回あります。しかし、特に2月の節分が新しい年の始まりとして重視され、日本の文化において特別な位置を占めています。恵方巻も、比較的新しい習慣でありながら、多くの人々に楽しまれている風習です。毎年、その年の恵方を向いて無言で食べることで、幸運を願うというのが特徴ですね。

立春は暦の上で春の始まりを告げる日で、2月4日ごろに訪れます。ただし、立春が到来しても、まだ寒さが続くことが多いので、体調管理には気を付ける必要があります。立春を迎えると、春一番と呼ばれる強い風が吹くこともあり、自然の変化を感じる時期でもあります。

これらの日本の季節の節目に関する習慣や風習は、日本の文化の深さと多様性を反映しており、季節の移り変わりを感じながら過ごすことはとても意義深いものです。暖かい春が訪れるのを待ちながら、健康に気をつけてお過ごしください。

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