恵方巻き 基本の具材 7種類 その由来と意味 レシピも紹介

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節分の時期になると、日本全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストアで恵方巻きが目立ちます。

それらを詳しく見てみると、使用されている具材の種類や数には多様性があります。

恵方巻きに使われる一般的な具材の基本とは何か、また、よく言われる7種類の具材には特別な意味があるのでしょうか。

これについて、いくつかの推奨されるレシピを参考にしながら、恵方巻きの具材に関する情報を集めてみました。

恵方巻きの具材に決まりはある?

恵方巻きの具材については、実は特定の決まりはありません。恵方巻きは、節分の際に特定の方角(恵方)に向かって食べる太巻き寿司を指し、その起源は江戸時代末期の大阪にあるとされています。

当初は商売繁盛を願う風習の一環として行われていましたが、具材に関して厳格なルールは存在しませんでした。

歴史的には、太巻き寿司には7種類の具材が使用されることがありましたが、これは一般的なガイドラインに過ぎず、必須ではありません。

1990年代に広島のセブンイレブンが恵方巻きとして販売を始めたことが、全国的な普及のきっかけとなりました。

しかし、全国共通の具材の組み合わせがあるわけではなく、地域や店舗によって様々なバリエーションが存在します。

このように恵方巻きは、その起源と歴史を考慮すると、具材に関しては自由度が高く、多様性が認められているのが特徴です。

恵方巻きの基本の具材 7種類

恵方巻きでよく使われる7種類の定番の具材としては、伊達巻、ウナギ、キュウリ、桜でんぶ、かんぴょう、シイタケ煮、高野豆腐などが挙げられます。これらの具材は、恵方巻きの伝統的なバリエーションを代表していますが、恵方巻きには特定の具材が決まっているわけではありません。

そのため、他にも様々な具材が使われることがあります。例えば漬物、かまぼこ、焼き紅鮭、ニンジン、三つ葉、ほうれん草、しそ、大葉、菜の花、しょうがなどがあります。これらの具材は、恵方巻きにさらなる風味や色彩を加え、地域や個人の好みに合わせて変更されることがあります。恵方巻きはその柔軟性と多様性により、様々な味の組み合わせが楽しめるのが魅力の一つです。

基本の具材の意味と由来

恵方巻きに使われる7種類の具材には、七福神に由来する特別な意味があります。七福神とは、恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋の7神を指し、これらは商売繁盛や無病息災を願う日本の伝統的な信仰です。恵方巻きに7種類の具材を使うことは、これら七福神から福を巻き込むという意味合いを持っています。

さらに、具材には他の意味合いもあります。例えば、桜でんぶや海老などの赤い具材は赤鬼を、キュウリのような緑色の具材は青鬼を象徴し、これらを食べることで鬼を退治するとされています。また、太巻き自体を鬼が逃げる際に忘れていった金棒に見立て、それを食べることで鬼を退治するという解釈も存在します。これらの伝統的な解釈は、恵方巻きが単なる食べ物ではなく、節分の文化や風習に根ざした意味を持つことを示しています。

基本の恵方巻きのおすすめレシピ

材料(2本分/30分)

・うなぎの蒲焼き:半分の1枚 ・きゅうり:半分の1本・カニカマ:5本
・桜でんぶ:30g・焼き海苔:2枚

<酢飯>
・ごはん:500g ☆砂糖:大さじ3杯 ☆酢:50cc ☆塩:小さじ1杯

<しいたけとかんぴょうの甘辛煮>
・干ししいたけ:2枚 ・かんぴょう:50cm ・しいたけの戻し汁:100cc ★みりん:大さじ1杯 ★砂糖:大さじ1杯 ★しょうゆ:大さじ1杯

<厚焼き玉子>
・卵:2個 ・砂糖:大さじ2杯 ・塩:少々 ・サラダ油:小さじ1杯

下ごしらえ

下ごしらえ ・干ししいたけは水で戻し、軸を落として5mm幅に切ります。 ・かんぴょうは水で洗い、塩少々(分量外)をまぶして揉み込み、弾力が出てきたら塩を洗い流し5分下茹でしザルにあげます。 ・きゅうりはへたを落とし、塩少々をまぶして板ずりします。さっと水洗いして水気をふき取り、縦半分に切り、さらに縦半分に切ります。 ・うなぎの蒲焼きはレンジ600Wで30秒加熱し、棒状に切ります。 ・巻きすを用意します。

作り方

①酢飯を作ります。ボウルに☆の調味料を混ぜ合わせ、温かいご飯に加えて切るように混ぜます。ご飯が乾かないように、しっかり絞った布巾をかぶせておきます。

②しいたけとかんぴょうの甘辛煮を作ります。鍋にしいたけの戻し汁、★の調味料を入れてよく混ぜて、しいたけ、かんぴょうを入れて火にかけます。沸騰したらアクを取り除き、弱火で10分煮ます。汁気がなくなるまで煮たら火からおろして冷まします。

③厚焼き玉子を作ります。ボウルに卵を割り入れ、砂糖、塩を加えて混ぜます。卵焼き器にサラダ油を引いて中火に熱し、卵液を入れて全体に広げます。

④固まりかけたら奥から手前に巻いていき、巻き終わったら卵を奥に滑らせ、空いたスペースに残りの卵液を流して同じ作業を繰り返します。縦4等分にし、1cm幅の棒状に切ります。

⑤巻きすを広げ、焼きのりの光沢のある方を下にして縦向きにのせ、半量の酢飯を広げます。※焼きのりの上2〜3cmほど残して全体に広げましょう。

⑥中央より少し手前に桜でんぶを横長に広げ、②のしいたけとかんぴょう、④の厚焼き玉子、きゅうり、うなぎの蒲焼き、カニカマをのせます。

⑦巻きすを持ち上げて手前の酢飯と向こうの酢飯の端を合わせるように巻きます。巻き終わりを下にして両手でしっかり押さえてゴムで固定し、5分置いたら出来上がりです。同様に2本作ります。

コツ・ポイント
酢飯に使うご飯は温かい方が調味料と馴染みやすくなります。具材が均等に広がるように、のりの上に均等に広げましょう。汁気のある具材は水分をしっかり切ってからのせてください。中央より少し手前に具材を置くと、のり巻きの中心に具材がきれいに配置されます。

まとめ

恵方巻きに関しては、確かに伝統的には7種類の具材が七福神にちなんで使用されることが一般的でした。しかし、現代ではコンビニやスーパーマーケットで販売されている恵方巻きには、海鮮や肉など様々な具材が使われており、必ずしも7種類に限られていません。

このように、恵方巻きの具材や数に関する伝統は柔軟に変化しており、節分の行事を家族で楽しく過ごすことが何よりも大切です。ご家族で恵方巻きを作る際には、好みの具材を選んで独自の恵方巻きを作るのも楽しいでしょう。そして、節分の日には恵方を向いて無言で丸かじりすることで、福を呼び込むという風習を楽しんでみてください。恵方巻きは節分の楽しみの一つであり、その伝統を大切にしながらも、現代のライフスタイルに合わせてアレンジして楽しむことができる素晴らしい文化です。

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